« ついにパソコン最後の日が… | トップページ | 「熊男の住処」に新資料アップ »

2007年10月16日 (火)

「イノセンス」

 とある家庭を訪問していて、そこのお父さんから「先生は漫画とか映画とかから影響を受けたりしているんではないですか?」と言われたことがある。子どもの頃に最も大きな影響を受けたのが『百億の昼と千億の夜』という漫画(SF小説)だったので、あたらずとも遠からじだったわけだが、そのお父さんが可能性のありそうなものとしてあげたのがこの「イノセンス」だった。
 その時は観ていなかったのだが、最近観て単純に映像の美しさやストーリーの奇抜さを楽しむと同時に、なんだかなつかしい気もしていた。(残酷なシーンもあるので決してお勧めではないが)

 20年前、母校の広島大学は広島の町のど真ん中にあった。すぐ傍にラーメン屋やら映画館やらその他その他の学生御用達の店があって、ふと講義にあきた…でなく講義がないときなどに映画をふらっと見に行ったりしていたのだ。ある時、その当時はやっていた「うる星やつら」という漫画映画が3本立てぐらいでかかっており、私はふらっと入ってみることにした。すると人影もまばらな館内に同じ国語科の先輩がいたりなどして、おたがい照れくさそうに「やあ」等とあいさつしながら上映が始まった。
 これがびっくりするぐらいに面白くてスクリーンに見入ってしまったわけだ。特に面白かったのが「イノセンス」でも監督をやっている押井守さんの「ビューテフルドリーマー」という作品だった。

 今から考えても不思議な作品である。登場人物が突然荘子を語り始めたりするのである。ひょっとしたら記号論やら現象学やらにとりつかれてしまったのも、この作品のテーマである「現実は人間の認識の結果として存在する」というメッセージが頭のどこかにこびりついてしまっているせいかもしれない。
 「イノセンス」を観て懐かしさを感じたのはそんなわけである。押井さんは20年以上もあのテーマを追い続けていることになる。
(しかし良くできた映画とか小説に出会うと、すぐ文科省が裏で…と考えてしまうのは職業病だろうか^^;)

|

« ついにパソコン最後の日が… | トップページ | 「熊男の住処」に新資料アップ »

アニメ・コミック」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

映画・テレビ」カテゴリの記事

コメント

佐藤友香です。
実習時にはお世話になりました。
イノセンスは観たことがないので今度観てみます(^∀^)
「現実は人間の認識の結果として存在する」というメッセージ・・・難しい・・・。
観たら感想をコメントしたいと思います。
あと、文科省が裏で…というところが気になります!!

投稿: 佐藤友香 | 2007年10月17日 (水) 14時48分

 佐藤さん、実名でなくて良いですよ^^;管理人はコメントの管理ができるというのもあるので、ばーんと実名だしてやってますけどね。「ロバの耳の穴」の方でコメントしてくださったら、自分で自分が書いたコメントを消すことも書き直すこともできるのでお勧めです。
 文科省?冗談ですよ、冗談。

投稿: 熊男 | 2007年10月19日 (金) 21時56分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



« ついにパソコン最後の日が… | トップページ | 「熊男の住処」に新資料アップ »