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2008年3月23日 (日)

同化

 子供の頃、北欧神話が好きだった。
 小学校高学年~中一ぐらいの時に読んだ本の中に、主人公の男の子が北欧神話の神々と出会い、天上の神々の争いに参加させられながら、自分の日常の問題をも解決していくというような児童文学があった。(題名は忘れた)。重要なキャラクターとして登場してくる北欧神話の主神オーディンに、子供の私はあこがれた。戦いの神にして詩歌の神。狡猾にして、優しい男。左目を知恵の泉に投げ込むことで、全知の力を手に入れたもの。

 私の右目のまぶたは眼瞼下垂といって、生まれつき細目状態から開かなかった。いつも左目だけ開けて生活していた。幼稚園の時に右目のまぶたを切る手術をしたが、その傷跡が長く残った。相変わらず上を見上げるような時は、左目しか使えなかった。二十歳の頃、二度目の手術をした。(実はその時の体験を小説に書いているが、ちょっと公開できるようなレベルではない^^;)「左目も作ったみたいにきれいね(ニコッ)」と人から言われるぐらいに左右対称の顔になったが、コンプレックスはしばらく残った。(俳優のフォレスト・ウィテカーみたいな感じ)

 子供の頃、やはり自分の右目は自分にとって大きな意味を持っていた。その特徴をあだ名にされたりもした。左目を失うことで知恵を手にしたオーディンにあこがれ、半ば同化することでコンプレックスを回避しようとしていたようだ。知恵を手に入れられたかどうかは別として。

 何かを失うことで、また別の何かを手に入れるという図式は、私のものの考え方にも強い影響を与えているようだ。
 春というのはまたそれを象徴する季節でもある。

追記 ネットで検索してみて、おそらくオーディンが出てくる児童文学とは『とぶ船』であろうと判明しました。まだ実家の本棚にあるかな…

追々記 ここでいう「あこがれ」とは、仮面ライダーとかウルトラマンに対するものと全く同じものです。

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