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2008年5月15日 (木)

「あなたの隣の〈モンスター〉」

 例によって新聞広告につられてふらっと本屋に買いに行った。何しろ熊男(※狼男とか羊男の類です)だから自分の話でも書いているかと思ったのである。

 熊の話があったかどうかはともかく、結構楽しんで読ませてもらった。「モンスター」の存在をゴシップ的に糾弾するのではなく、社会文化論的(?)に分析しようとしている姿勢に共感できた。

 特に印象に残ったのは「超自我」という言葉の使い方だ。ありきたりの文章では「父性」という言葉がはまりそうな文脈で、代わりにその言葉が使われていた。なかなかおもしろいと思う。「父性」と言ってしまったらそこで完結してしまうような話も、「超自我」と表現すると当然その検閲機能も対象になってくるだろうからである。(いやまた、我ながら訳のわからないことを言ってますが、たまたま興味がわいていたところなので…。物語創作指導に関連してですが。)

 「『超自我』的な役割を誰が担うのか」という視点もおもしろい。たぶん近代以前はそういう役割を一手に引き受ける人物が出てきて、歴史を作ったりしていたのだろうが、このネットの時代の情報の奔流の中では、そんな人物の登場は期待できないし、また出てくることの意味もない。だから、「超自我」を直接対象としたような教育的視点なんかもおもしろいのかも知れないとふと思ったりする。いや最初から斉藤さんはそういいたいのかも知れないが。

 視点を変えれば、「モンスター」的な存在を許さない社会的雰囲気そのものが超自我化しているような気もする。フロイトの時代に性に関することが徹底的にタブー視されたように。結局我々一人一人が超自我の検閲を意識的にコントロールして、自分の中の「モンスター」を無意識領域からつまみ出し続けるしかないのだろう。ガス抜きみたいに。

 いやまた日記なので相変わらず好き勝手書いてます。笑って見逃してください^^;

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