« 「兵士ピースフル」 | トップページ | 一長一短 »

2008年6月22日 (日)

たぶん現代人は…

 たぶん現代人は、身の回りの価値が多様化しすぎて、「正義」が何なのかさえ自信が無くなってきて、まず身近な人間の言うことを信じ、身近な人間の利益を最優先することを、自分の「正義」と思い込むしかなくなってきているのだろう。思春期頃の子供が、仲のいい友達の意見を、親や教師の意見より上位に位置づけるのと似ている。

 私自身、たいてい何かがうまくいかなくなる時は、そのきっかけが自分の世話している生徒の利益を守ろうとすることだった。(しかもその相手が私に守られることを求めているかどうかを無視して、私個人の判断で勝手にやっているので我ながら始末に負えない^^;)。しかも、その結果として自分がなにか実質的な利益を得たことは全くない。純粋に自己満足の世界だ。
 
 エーリッヒ・フロムが他者依存の典型として次のような例を挙げていた。

「最初になぐりつけたのは、私や私の友人がきずつけられる危険をふせぐためだったのだ」
「私がお前を支配するのは、お前にとってなにが最善であるか、私が知っているからだ。お前の利益のために、お前は私にしたがうべきだ」

 もちろん、教師は社会の要請によって生徒を守り、また一方で価値を生徒に伝達しなければならない役割を負っているし、それを恐れてはならない。ただそれが「他者依存」に変化してしまわないように、常に自分の内面をコントロールし続ける必要はある。

 このことは教師と生徒の関係に限らず、社会一般にいえることだろう。しかし、今が文化・社会として思春期~青年期にあるとするなら、これからきっと成年期がやってくるに違いない。全ての人の個性をお互いがマクロ的な視点で認めあえるような時代が。長生きして是非それを見届けたい。ああいい時代になったもんだと。

|

« 「兵士ピースフル」 | トップページ | 一長一短 »

修士論文「『自己認識』を促す国語教育の研究」戯言解説」カテゴリの記事

心と体」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/216436/41611250

この記事へのトラックバック一覧です: たぶん現代人は…:

« 「兵士ピースフル」 | トップページ | 一長一短 »