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2008年10月26日 (日)

「時間よ止まれ!」再び

 前にも書いたが、私は時々、時間が止まってほしいと半ば本気で感じる。なぜか今そういう気分だ。

 前任校の中学校でもそれをよく感じていた。中学校には食事指導というものがある。食事の時間はトラブルが起きやすいので、担任がそれぞれのクラスについて、グループを作って食べさせる。生徒達はそんな大人達の心配をよそに実に楽しそうである。生徒達のたわいもない会話を聞きながら、うつらうつらする。そんなときに、ああもうこれ以上何もいらないなあと感じていた。

 その時はちっちゃな子供達に囲まれた環境が自分にそう感じさせているのだろうと思っていた。しかし、高校現場に戻ってきた今でも、「時間よ止まれ」と感じている。しかも、日常生活のたわいもない平凡な瞬間の一つ一つにそれを感じる。今現在、全てが自分の思惑通りに進んでいるわけでも何でもない。むしろ私の人生は40を過ぎていっそうトラブルだらけだ。しかし、それらのトラブルも、未来への期待も不安も、たわいもない日常も、全て含めた状態で、「時間が止まってほしい」と思う。この幸福感について人に話しても、なかなか理解してもらえないのだが…。

 とある雑誌コラムで、ゲーテの『ファウスト』のことが話題になっていた。子供の頃読んだダイジェスト版では、主人公のファウストの最後の言葉は「私は幸せだ。」というものだった。ところが本当は「時間よ止まれ、お前は美しい。」という言葉なのだということを初めて知って、なんだか感慨深いものがあった。子供の頃読んだときには、落ちに納得できなかった記憶がある。ダイジェストでない本物を、心に余裕のあるときに読み直してみようと思う。

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