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2009年1月18日 (日)

読書について

 趣味の英文(部分的なルビ訳)読書をしていて、ふと懐かしい気分を味わった。10代の頃は普通に本を読んでいても、英文を読むようにあちこちわからない言葉があって、それでもその意味を適当に想像しながら読んでいた。その感覚がよみがえったのだ。

 若いとき(高校生ぐらいから30歳ぐらいまでにかけて)は、「理解できない文章はない」と豪語していたが、日本語で書かれた文章で初めて理解できなかった本は、受験一年目の二次試験直前に読んだ「マルテの手記」だったと思う。翌日の本番入試に備えて、脳みその切れを調整するつもりで親父の本棚から引き抜いてきた。さっぱり何が書いてあるのかわからなくて、脳みそは見事に混乱した。浪人したのはそのせいではないとは思うが。同じ詩人でも吉野弘さんの書く文章みたいにすっきりくっきり筋のすっと通ったものもあるが、リルケは散文でもやっぱり詩人だった。(まあ、これは当時の印象なので、実際はどうだかわからない。トラウマを解消するためにももう一度読んでやらねば…)
 しかしたいていは、どんな文章でも本当にかみ砕いて消化するように読んでいたものだ。その点、私の胃袋は昔から強靱な作りにはなっている。

 ふと考える。自分の「読む力」はまだまだ衰えてはない。そう思っていたが、単に経験を積み重ねて本の様々なパターンを身につけているだけなのかもしれない。知らず知らずのうちに、初めて読む文章でもそれまでの読んだ本のパターンにはめ込んでしまい、理解したつもりになっているのかもしれない。わからない単語の波をかき分けるようにして英文を読んでいるうちに、ふと昔同じようにして読書していたことを思い出したのだ。

 あの頃は本当にどきどきわくわくしながら本を読んでいた。読書はそうでなくちゃだめだろう。
 しかし今の小学生は英語も勉強しているんだから、どきどきわくわくが我々の2倍なわけだ。あんまり日常的にどきどきし続けていたら、せっかくの感動体験も薄れてしまいそうな気もするが…。

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