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2009年1月24日 (土)

ダニー・ボーイ

 熊男はこの曲が好きなのである。衛星放送で特集をやっていたので思わず見入ってしまった。

 「ノー・カントリー」でアカデミー賞を取ったコーエン兄弟の90年代の映画に、「ミラーズ・クロッシング」という作品がある。ハメットの「血の収穫」みたいなプロットの映画で、かなり辛口の大人向けの映画なので若い人たちには全くお勧めでも何でもないのだが、ワンシーンだけ強烈な印象を残している箇所があり、そのシーンのBGMとして流れていたのが、この「ダニー・ボーイ」なのである。実は映画鑑賞としては掟破りだが、そのシーンだけをたぶん100回以上観ている。

 (ネタバレ開始)それはギャングのボスであるレオ(脇役)が、自宅で寝ているところを敵対するギャングの刺客に襲われるシーンだ。絶体絶命の窮地に追い込まれながら、表情一つ変えずに自分の運命を地獄の縁から引きずりもどす。そこに描かれているのは圧倒的な「心」の力である。このシーンの後、レオは自分を裏切った主人公に対して、これまた圧倒的な腕力を見せつけるのだが、これらのシーンのコントラストもすばらしい。

 コーエン兄弟の映画では、そういった「心」の「現実」に対する圧倒的な影響力が傍系的テーマとしてよく描かれている。「ファーゴ」でアカデミー主演女優賞を獲得した、身ごもった女刑事の役も、同じテーマでキャラクター造形されたものだろう。しかし、「ノー・カントリー」では、同様の圧倒的な「意志の力」を今度は絶対悪として描いている。

 コーエン兄弟の映画は渋くて暗くて、先に書いたようにとても若者には勧められない。たぶん、アメリカで彼らの映画が認められている背景には、アメリカの文科省の裏工作が…。(まだ言ってますが^^; ところでアメリカで文科省に相当するのは何という機関なのかね…。えっ教育者のくせにそんなことも知らないのかだって?)

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