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2009年6月 1日 (月)

とりあえず事実のみ(…のつもりがかなりのネタバレ)

 秋田から帰ってきました。秋田での2日間は本当に充実していました。あれやこれやと創作(研究?)意欲も湧いてきました。2日間参加したことの成果は、そう遠くない日にこのブログとか「熊男の住処」で紹介できると思います。が…

 学会の前の日は、朝2時間授業した後すぐに秋田に向かって出発しました。その日はちょうど「あの本」の発売日でしたから、途中本屋に寄って上下2冊とも買っていきました。移動時間、学会のお昼休み、ホテルで寝るまでの時間、ひたすら読み続けました。なんだかいつも以上に読みやすい文体のような気がしました。意識的に読もうと力む必要もなく、言葉がこちら側に流れ込んできます。本文のリズムに任せて、いく分ゆったりとしたペースで読みましたので、結構時間がかかりました。

 学会が終わって、空港で東京行きの飛行機を待っている時、ようやくラストが見えてきました。これはこのまま人前で読んでいるとちょっと見苦しいことになる可能性があるなと感じていました。飛行機に乗って、あるページを読んでいる時に、予想通りにスイッチが入ってしまって、それ以上読めなくなってしまいました。(「ノルウェイの森」の冒頭みたいな状態ですな)。隣にはやたらと体格のいい見知らぬおじいさんが座っていましたが、無視してくれたので助かりました。

(ここからネタバレのオンパレード)

 私にはこの物語は「羊をめぐる冒険」の正統な続編であるように思えてなりません。(「羊」ファンなので偏差がかかっている可能性は否定できませんが)。「羊」が執筆されたのが82年(文庫本の刊行が83年)であるという時期的なこともありますが、「死んだ(山)羊」や「耳」等、読んでいてなんだか懐かしいキャラクターが再登場という気もしたのです。意識的にそれに気付かせようとしている気さえします。
 他にもいろいろ考えたのですが、何を書いてもネタバレになりそうなので、この辺でやめておきます。
 というわけで、私の頭の中はずーっとそればかりでした。そろそろ落ち着かねば。


追記

 「空気さなぎ」はあの「卵」を連想させますね。さらには「Q」は卵を象徴しているのではないかと。形がそっくりではないですか。(さなぎだと微妙ではありますが)。だとすると、例のエルサレムでの演説で、比喩の深度としての「卵」の特異性に目を付けた熊男の視点は、それなりだったかもしれませんね。(自分で言うか)

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