« 夏の日程 | トップページ | トラウマの解消 »

2009年7月24日 (金)

7月22日の11時頃に全国の高校で起きていたこと

 教室に入った瞬間、「先生授業やめて、日蝕見よう!」と何人もの生徒に声をかけられる。彼らの眼は教師に対する期待でキラキラ光ってている。
「あのなあ、高校3年やろ?今日が最後の授業で。」
「………。」
 するとタイミングよく、全校放送が鳴り響く。
《一年生○組と×組は体育館、それ以外のクラスは運動場に集合しなさい。》
「日蝕見たい~。」「先生、日蝕見ようよ~。」悲鳴にも似た言葉が教室のあちこちで起きる。
「だめだめ~、さあ授業始めるぞ。」
 基本的に素直な生徒達である。みんなしぶしぶ席に着き始める。

 授業を始めても「日蝕~」と、小さなつぶやきが聞こえてくる。
 教師は頭の中で考え始める。このまま授業をしても彼らの頭には、古文の文法なんか入っていかないだろう。教師の支持率も低下して、今後の授業運営も危うくなる。それでは「さあ、そんじゃみんなで見ようか!」というか。ベランダに鈴なり?渡り廊下の最上階に集合?どちらにしても大騒ぎで、他のクラスに大迷惑だ。

 葛藤であたまがぐらぐらする。
 「今ごろSFとかだったら、主人公が、『さあ、私の話が間違っていないという証拠に、これから私が奇跡を起こして見せよう。』とか空を指さして言っている頃だね。」
  和泉式部のまどろっこしい恋の話なんぞしている最中に、そんな話を突然してみる。
 「まあ、時々空を眺めながらでもいいよ。意識半分こっちで。」等と言ってみるが、当然教室に座ったままでは太陽なんか見えるはずがない。
 授業が終わった時、女の子が一人「私、我慢したで~(T-T)」と、隣の女の子に慰められていた。

 職員室に帰ったら、「日蝕すごかったね~。」と教員が噂し合っている。
「生徒達も嬉しそうに見てた~。」

 家に帰って一眠りした時に、生徒達に責められる夢を見た。

|

« 夏の日程 | トップページ | トラウマの解消 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/216436/45730126

この記事へのトラックバック一覧です: 7月22日の11時頃に全国の高校で起きていたこと:

« 夏の日程 | トップページ | トラウマの解消 »