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2009年11月18日 (水)

『あなたにもわかる相対性理論』

 私は外食する時に、よく先に本屋に寄って、料理を待つ時間に読む本を買う。料理が来るまでの何分間かで「これは当たりだ」と思ったら、家に帰ってそのまま読んでしまう。外れだと思ったら、そのまま本棚に直行…ということも多々ある。

 これは面白かった。家に帰って一気に読んでしまった。前にも書いたが、なにしろ生まれて初めて自分の小遣いで買った本が「相対性理論入門」だったぐらいなので、昔から興味があったということもある。もう20年ぐらい前だと思うが、NHKが「アインシュタインロマン」というシリーズ番組を放映していた。それが面白かったことも現在に至るまで(文系でありながら)そういう世界に興味を持ち続けている要因の一つだろう。(※ 今ネットで検索してみて驚いたことには、あの番組のプレゼンターはミヒャエル・エンデだったのね…。)

 「あなたにもわかる相対性理論」は、「アインシュタインロマン」と雰囲気が似ている。単にアインシュタインの理論を紹介するだけでなく、アインシュタインの人となりにまで踏み込んで、時間と空間がねじ曲がるというSF的な発想が生み出された背景を伝えてくれている。

 引用的な記述にある物理学者エルンスト・マッハの言葉が面白い。
「物の変化を直接、時間に即して測ることは絶対にできない相談である。むしろ逆に時間は、物が変化するということから私たちが引き出した抽象なのだ。」(『あなたにもわかる相対性理論』 P47)

 著者の茂木健一郎さん自身のこんな仮説もある。
「認識において、あるニューロン(神経細胞)の発火が果たす役割は、そのニューロンと同じ心理的瞬間に発火しているすべてのニューロンの発火との関係によって、またそれによってのみ決定される。」(同 P219)

 後半にはフッサールは出てくるし、前にこのブログでもちょろりと触れた茂木さんが上海の学会で発表した内容と思われる記述もあるし、なんだかサンタの長靴からぽろぽろお菓子が出てくるような感じだった。(中年男の心情を説明する表現としてははなはだ不適切かも知れないが、実際そんな感じだったのだ。)

 買っただけで読んでないあれやこれやの本も、どんどん読んでやらねばなあ…。
 
 

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