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2010年3月22日 (月)

光行差

 本名と立場をさらしてしまっているブログなので、あんまりおかしなことは書きたくないのだが、なんだかスイッチが入ってしまったようで、キーを叩く指先が止まらなくなってしまっている。(うーむ^^;)

 「ポアンカレ予想の証明」が(フィールズ賞だけでなく)ミレニアム賞の方でも認定されたという報道で世間が騒いでいるらしい。そんなことになっているとは知らなかったので、なんだかタイムリーであり、妙な気分だ。ここまで認定が遅れていたのもなんだか裏がありそう…などと勘ぐってしまうのは私の悪い癖だが。

 前回の日記に

 つまりペレルマンがやったことは、文系的に表現させてもらうなら………
 「地球を出発して、宇宙をずっとまっすぐに進んでいくと地球に戻ってきてしまう。つまり宇宙の上と下、左と右、前と後ろ、とにかく全方位がその『果て』でその反対の『果て』とつながっている、そういう空間が成立し得ることを数学的に証明してしまった。」ということなのか?

 と書いた。

 それで、そんな宇宙の中を歩いている自分を想像してみた。歩いて歩いて、そろそろ「果て」まできたかなと思った頃に、出発点に戻ってしまう。そんな宇宙の散歩を、映像化したらこんな感じだろうか。

 「私は地球を出発した。私は星々の間を歩いて通り過ぎていく。正面にある星々は私が歩く度にこちらに近づいてくる。しかしふと周囲を見回すと、自分の周囲の星々はどんどん進行方向に回り込んでいく。上も下も右も左もだ。私が歩く度に、歩く速さより早いスピードで周囲の星々が前方に回り込んでいくので、そこだけ見ていると後ろに後退しているようで、なんだか妙な感覚だ。そしてそれらの星々は、私の正面まで回り込んだら、そこから私に対してまっすぐに向かってくる。後ろを振り向いてみると、通り過ぎてきた星々がはるか後方で四散し、天球を私が進行する方向に向かってじりじりと登ってくる。気がつくと前方はるかかなたに青い点が見えてきた。更に近づいてみると、それは出発してきたはずの地球なのだ。地球は出発した側とは、反対の側を私に見せていた。」

 SF映画か何かで、こういうシーンを見たことがあるような気がするのだが、気のせいだろうか…。

 こういう宇宙観を証明するのには、極めて単純な観測データがあれば十分だ。つまり、極端に離れた場所での観測で、天球図の星々の配置が離れている方向に向かってずれていればいい。(※厳密に言えば比較的近いところの星々は進行した分だけ手前にずれ、極端に遠いところの星々が進行方向に向かってずれる。)外惑星まで探査機が行ってしまう時代だから、たぶんそのくらいのデータはあるはずだと考えた。逆に言えばそれで天球図にずれが観測されていないのであれば話はそこで終わりである。
 中学の時に読んだ『相対性理論入門』に、光のドップラー効果として、周囲の光景が前方にずれて見えるというものがあった。しかし、これは光速の何%というようなレベルの話のはずだ。

 というわけであれこれネットを検索している内に、「光行差」という言葉にたどり着いた。

 ウィキペディアに次のように書いてある。

「光行差(こうこうさ)は、天体を観測する際に観測者が移動していて天体の位置が移動方向にずれて見えるとき、そのずれのことを指す用語である。 1728年、イギリスの天文学者ジェームズ・ブラッドリーが発見した。」

 あれこれ他のHPをのぞいて見ると、「光行差」が発生する原因の解釈には諸説あるらしい。つまり定説といえるようなものはない。

 今更深入りしすぎたなんてごまかしようもないので、これまで私が書いてきたことを振り返ってみる。私の「ポアンカレ予想の証明」への理解が正しいとすれば、宇宙に「果て」はなく、「果て」がないということは「中心」もなく、「中心」がないということは「始まり」もなく、「始まり」もないということは我々が認識しているような意味での「時間」もなく…ということになる。それで「ステレオグラムと時間意識」から始まった、あの「問い」に戻ってくるわけだ。

 我々の目の前を流れているこの「時間」とは一体何なのか?

追記

 「光行差」がドップラー効果によるものでないことを証明するのも簡単。外惑星あたりに送った探査ロケットを、惑星を使った重力ブレーキか何かで、減速すればいい。もう既にデータがあるんじゃないのかな?^^;

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