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2010年3月 9日 (火)

違和感

私はいつも妙なものに吸いよせられてしまう。
 
 テレビの特集番組や、ニュース報道でも、「おや、変だな…」と違和感を覚える時がある。そういう時は、その違和感の正体について、それを感じた瞬間の自分の心の状態について立ち止まって考える。

 コンビニでぼんやり雑誌を眺めていた時に、ふと手に取った「ステレオグラム」の本を、レジに持っていってしまったのもそういった類のものだ。
 「脳科学」という分野に対しても同じようなものを感じていた。なぜこの数年これほどまでにクローズアップされ始めたのか。
 この前時々しかBSでやってくれない「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、体中の細胞が遺伝子レベルで時を刻んでいるという研究の話を聞いていた時にも奇妙な違和感があった。

 最近の「違和感」で最も大きかったのは、「ポアンカレ予想の証明」というNHKの特集番組を見ていた時だった。そういったNHKの特集番組の質はさすがの高さだと思う。以前この日記でも話題にした「アインシュタインロマン」などは、20年経っても私の心の中で色あせていない。とにかくいつも豪華な映像で、難解な理論を我々にとって咀嚼しやすい形にかみ砕いて伝えてくれる。相対性理論も量子論も、真っ向勝負でその核の部分を解説してくれていた。
 ところがこの「ポアンカレ予想の証明」については、「証明」の背景となる様々な理論についてはいつものように説明してくれたのだが、肝心の天才数学者ペレルマンの「証明」本体については、解説をほとんどしてくれなかったのだ。

 「ポアンカレ予想」というのは、私が理解したところを理解した範囲で勝手に言葉にすれば、「宇宙が穴もねじれもない、我々の認識通りの『宇宙』であることを数学的に証明せよ」というものらしい。そしてペレルマンはそれを証明するのに、純粋な数学の領域の問題であるにもかかわらず、理論物理学その他を持ち込み、実際に証明に成功したという話なのだ。数年にわたる複数の数学者チームの検証もパスした。つまりそれが「真実」であることが証明されたわけだ。
 ウィキペディアにこんな記述まである。

「ペレルマンはこの特異点の発生条件と特異点の性質を調べ、特異点が発生しないような手法を考えた。」

 「特異点」というのはちょっと科学雑誌とかを読んだことのある人なら知っているだろうが、宇宙の始まりのビッグバン直前の状態を表す言葉のはずだ。それとも表記が一緒なだけの別の内容を表す言葉なのか?それすらも私のようなど素人にはわからない。

 ただ直感的に、ペレルマンはなんだかとんでもないものを「ポアンカレ予想」と同時に証明してしまったのではないかと感じている。
 まあ人生には夢とかロマンとかがないとね、といういつものパターンで、あれこれ文献を漁ってみるつもりだ。

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