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2011年2月13日 (日)

日経サイエンス別冊「知覚は幻」

 買い置きしてあった錯視関係の本というのはこれだった。

 で、早速読んでみたのだが、ちゃんと「蛇の回転」について書かれている。

「視野の周辺部で見るようにすると、動きはさらにはっきりする。一点を凝視していると動きの感覚は弱まるかもしれないが、目を向ける先をちょっとずらすと、再び動き始める。」(P54)

 このあたりは、前々回のブログに書いた内容とほとんど同じで、まあ同じ絵についての描写だから同じになるのは当たり前だけど、何しろわたしゃ自分の「感覚」を頼りに文章を書くことが多い人間なので、正直ほっとしたというのが本音である。

 ところでこの本には、「蛇の回転」によって擬似的な「動き」を感じてしまうのは、「運動検出ニューロン」が何らかの理由で「蛇の回転」の図柄にだまされてしまうからと書いてあった。

 で、ちょっとつっこみたくなってしまうのだが、運動検出ニューロンというものがあるとして、それが特定の条件でだまされるのだとすると、我々の日常生活でもその「特定の条件」が成立していることになる。逆に考えて、日常生活の全てで、その条件が成立しているとは考えにくいような気がするのだが。でないと「動き」を脳が検出できないミスが頻発して、街の雑踏なんて危なくって歩けないような気がする。

 この瞬間の映像と、残像とが、ステレオグラム的に合成されて「動き」を認識させていると考えた方が、シンプルな気がするが。

 しばらく読書をさぼっていたので、この本も「蛇の回転」のページを眺めた程度である。それ以外のページも面白そうなので、読んだらまた感想でも書こうと思う。


追記

 そういえば、青と黄色は補色関係なんですよね。ネットを検索したら、青い絵をしばらく見つめてぱっと白を見ると黄色い残像が見えるととあるページに書いてありました。前の前の記事の内容を更に発展させて、最近は、青色の「今」と、黄色の「過去(残像)」が、ステレオグラム合成を起こしているのではないかと想像しています。

 (しかし、「調べたい」と思った数十秒後に、その答えがわかってしまうインターネットって、本当に夢のようなツールですね。最近見た何かの学会で、出席者が聴衆も含めて全員机上にパソコンを置いているのを見て、今にこれが当たり前の光景になるのだろうなと感じてました。)

 

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