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2011年8月23日 (火)

なぜ人は山に登るのか?

 もう一週間前の話だが、ふとまた山に登りたくなって登ってきた。由布岳である。3年前にこのブログで写真入りで紹介したあの山だ。あれからいろんなことがあったなあ…しみじみ。

 空っぽのリュックにおにぎりとペットボトル一本だけ入れて、半パンにTシャツという完全なテニスルックで現地に向かった。
 登山口につくと、車の温度計は27度である。市街地と5度近く違い、車から降りた瞬間に肌寒さを感じた。しかも曇り空で、見上げると山の半分以上は雲の中だ。

 雨が降り出したら戻り始めようと決めて、登り始める。山裾を歩いている段階で既に右膝が痛い。夏の間中ウィークディにはほとんど雨が降らなかったため、テニスの練習はほぼ計画通り休み無しで実施できた。どうも過労気味らしい。
 どこまで持つかと情けない気分で登っていく。

 1時間ほど痛む足をかばいながら登っていくと不思議なことに、痛みが無くなってきた。自分の体の都合の良さに満足しながら由布岳の単調なつづれ折りをさらに登っていく。

 林のトンネルを抜けて、晴れた日なら絶景の見えるポイントまでやって来たが、予想通り雲の中である。しかも寒い。さっさと降るなら降れと天気を呪いながらさらに登っていく。降りてくる人も10人もいない。こんな天気の日に山に登ろうなんて考えるのは、まあ酔狂ということなのだろう。

 ついに頂上が見える分岐点までやって来た。が、頂上も真っ白なガスの中で見えない。しかも寒い。寒いせいか想像以上に体力を消耗して、子供の頃から何度も登っている山なのに、きつくてしょうがない。由布岳は、頂上が見え始めてからの最後のひと登りが結構きついのだ。途中までつづれおりをほいほい歩くだけだったのが、いきなり岩登りが延々続く。

 頂上にたどり着いて岩のてっぺんにへたりこんだ。一面の真っ白なガスの中で年とった夫婦が記念撮影をしていた。「あら19度ね、ここ。」と、おばあさんがつぶやくのが聞こえた。

 帰り始めると雨が降り始めた。風も強くなって、山岳アクション映画のようだ。行きはよいよい帰りは恐いである。だれもいない山道をへらへら笑いながら降りていく。


 それでも、中腹ぐらいから雨も上がって、登り始めた登山客ともすれ違う。膝の痛みは完全に消えていた。

 しばらくしてテニスの練習に行くと、妙にびしばしサーブが入る。
 
 今度は天気の良い日に登ってやる。

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