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2013年7月21日 (日)

「真実」が証明されればそれで十分だ

 ブログを書き始めて間もない2006年8月27日 (日)の記事に「『現在』といううすっぺらな一瞬」という表現がある。その当時の私には特別変わったことを言っているという意識はない。哲学界隈では当たり前の観点だろうからだ。

 本当に「時間」に興味を持ち始めたのは「(熊男の書く文章の内容が)西田幾多郎に似ている」とある人が言っていたと聞いてからだ。すぐに『善の研究』を青空文庫で読んだ。さっぱりわからなかったので、ビギナーズ本を買ってきた。その中の「どこまで薄くすると『現在』にたどり着くか」という表現に強烈に影響を受けた。

 だから「ステレオグラムと時間意識」を思いついた時は、本当にしびれたのを覚えている。「天啓」という言葉が大げさでないぐらいにしびれた。それしかないだろうと思った。それからその思いつきを誰かが既に言ってないかどうか関係ありそうな本を漁り始めた。

 誰も言っていないということに確信がなければ出版などしない。DNAを発見したワトソンとクリックは他人の発見を盗んだのではないかという告発本まで後で書かれている。それが全くその通りでないとしてもそれなりの裏事情があったのは確かだろう。当然、盗む方にも盗まれる方にもなりたくはない。もちろん私の本とはレベルの全く違う話ではあるが。

 本は売れなくてもいい。ただあのアイディアが私のオリジナルであることが証明されればそれで十分だ。これは名誉とか金とかと関係ない、「真実」に関わる問題だからだ。

追記

 私の書く文章を読んで「西田幾多郎に似ている」と評して下さった方は弁護士をなさっていましたが、もうお亡くなりになっています。その方がそんなふうに私みたいな者に声をかけてくださらなかったら、多分あの本は書かれなかったでしょう。ご冥福をお祈りします。
 そういえば遺句集を送っていただいていた。私の本の方はあんな変な内容だけど、遺族の方々に贈呈するのはかまわないですよね。

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「時間意識」戯言」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです!
お母さんが本買ったていってました!
届いたら読みたいと思います!
難しそうですが、自分なりに少しでも考えられたらいいなって思います(^o^)
暑いですが体調に気をつけてください!

投稿: ねこ | 2013年7月23日 (火) 17時09分

あら本当にお久しぶりです。
掲示板にも書いてくれたのかと思ったらあれは違う人みたいですね。みなさん私のことを覚えてくれていてありがたいことです。
『時間認識という錯覚』は結構マニアックな内容なので読んで下さるにしてもわかる範囲でかまわないと思うのですが、『鞄』はどうなりました?
① 私の解説が納得いかなかった。
② 私の解説がさっぱりわからなかった。
③ 解説したプリントを無くした。
そういえば、あのプリントに書いた通りに授業して、試験問題も作りました。
まあこれは冗談で、本音を言えば『鞄』はどうでもいいのですが、『時間認識』の方はリアルタイムの話なので、感想をお待ちしております。

投稿: 熊男 | 2013年7月23日 (火) 19時05分

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