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2013年9月 7日 (土)

パテカトルの万脳薬 「時間とは一体何か?」

 ベストセラー作家で、東大の准教授でもある脳研究者の池谷裕二さんが、週刊朝日に「パテカトルの万脳薬」という連載を持っており、ちょっと前の号でテーマにしていたのが「時間とは何か?」だった。「こころの時間学」のHPで紹介されていたので、アマゾン購入して読んでみた。一部引用してみる。

「絶対的な時間の流れを仮定すれば、物体の落下や天体の運行など、さまざまな物理現象が(ヒトの脳にとって)捉えやすくなるのは事実です。要するに、物理時間とは便利なツールに過ぎず、脳がその存在を信じることによって初めて顕在化する仮想軸です。信念が生む宗教的産物とも呼べるものです。」

 これは過激だ。驚いた。この見事なまでに迷いのない断定的な書きっぷり。

 さらにこう続く。

「これを一歩進めて考えれば、物理時間とは、ヒトの脳が『時間を感知する能力』をたまたま持っていたから、初めて成立しうる概念です。要するに心理時間は、物理時間の存在より先行しています。」

 うおっ、である。

 拙著『時間認識という錯覚』の内容も、この点に関してはほとんど同意見であるが、ここまでずばっと言い切ってはいない。まあ言ってるようなもんなんだけど。


 

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