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2015年3月29日 (日)

第六章に書かなかったこと -あるいは一種の「錬金術」-

 「第六章に書かなかったこと」という題名ではあるが、「電磁気学」の話題同様、ふと本家第六章の方に追加してしまうかもしれない。そういう事情でもあるし、本家第六章を読んでいることを前提としたような書き方をする。

 さて、「量子シリーズ」及び第六章の主張は、物質を構成する最も基礎的な単位である量子の正体が「球状の波」なのではないかというものだが、これは量子力学の創始者達の一人であるルイ・ド・ブロイの時代から、提案されていた考え方ではある。第六章においては、球状の波の群が「対称性の自発的破れ」を起こして、短く振動し続けながら密集している状態が「物質」の正体であると提案しており、それがいくつかあるアイディアの要となっている。

 今から書くことは、第六章の執筆段階から考えていたことではあるが、イメージが固まりきれてなかったのと、論が複雑になりすぎるのを避ける意味で、本編には書き込まなかった内容である。それは「量子群」が物質化する瞬間に関する内容だ。

 一つひとつは、「伸縮」対称性を保って振動し続ける球状の波が、寄り集まった状態にあるとする。ボゾンこそが物質化する前の「球状の波」の正体であると第六章で仮説を述べた。ボゾンは、一つの空間にいくつでも重なり合って存在することが出来るから、多くの「球状の波」の群が重なり合って存在している状態をイメージしてみよう。
 「球状の波」の群は対称性を保った状態、つまりばらばらの周期で振動しているときには互いに干渉し合うことはない。波の基となる空間の「リソース」(もしくは空間それ自体)は、対称性を保っている限り(つまり波の群がばらばらに振動している限り)、十分に供給され続けている。

 ところが、「共振」というありふれた現象が自然界には存在する。「球状の波」群も共振を起こし、一斉に同じ周期で振動する瞬間がやってくる。そして、共振を起こした全ての「球状の波」が最も収縮した瞬間(もしくはそのような状態が生まれる直前)、空間の「リソース」は枯渇して、波は本来の周期を保てなくなる。それで第六章に書き込んだように、「球状の波」の群は、ある程度のグループに分かれ、少しずつずれた周期で振動することで、「リソース」を物質全体で流れるように受け渡し合いながら、短いスパンの振動を保つ。

 もし以上の仮説が正しいなら、光子などのボゾンから、ねらった物質を精製できるようになるかもしれない。球状の波の群を、何らかの手段で一定幅の空間に閉じこめる。そうして共振を起こすようし向ける。そうすれは上記の理屈から考えて、自然に「対称性の自発的破れ」が始まって、ボゾンがフェルミオン化し、何らかの物質が精製されてくるはずだ。これはまさに現代の「錬金術」である。

 ただし私が「錬金術」という言葉を使ったことから分かるように、これらの思考実験が実現するとしたら、それは魔法が存在するに等しい。第六章本編に組み込まなかったのはそういう事情である。が、せっかく思いついた内容であるし、別の何かの発想につながる可能性もあるので、覚え書きという意味でもブログ化しようと思い立ったわけだ。

 光子(ボゾン)から、物質が創り出されるのであれば、そりゃ景気のいい話ではあるよな。まあ夢を見ることは悪いことでは無かろうよと。 
 

 

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