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2018年5月13日 (日)

銀河を構成する星々が同じ速度で銀河を周回している理由について

 別冊ニュートンムック「宇宙論の時代」のP94に次のようにある。

「天の川銀河のような『渦巻銀河』は数億年かけて回転しています。この回転速度(恒星や、恒星間のガスの回転速度)を調べてみたところ、奇妙なことがわかりました。中心に近い場所も、外縁付近も、回転速度がほとんどかわらないのです。」
 
 これは確かに奇妙だ。例えば我々の太陽系において、太陽の回りを周回する惑星達は、遠くの惑星ほど周回速度が鈍る。それなのに銀河集団は、周縁部までほとんど周回スピードが変わらない。それを説明するために周縁部の星々の一つひとつを引きずるエネルギーを生み出すものとしてダークマターの存在が予言されている。

 さて、本ブログで語られる内容は全て「戯言パラダイム」に基づいている。この「戯言パラダイム」のリンクをたどってその内容を読んでいただくか、最近出版した『時間認識という錯覚(増補版)-時間の矢の起源を求めて-』の第五章を読んで下さっていることを前提として話を進めていく。

 この「同じ速度」というのはなかなかくせ者だ。先の別冊ニュートンの引用のように、周縁部にいくに従って速度が遅くなるなら最初から問題ない。逆に一本の棒を振り回すように、周縁部に向かって(棒の先端の速度が増すように)周回速度が速くなるというのならまだなにか理屈を立てることが出来そうだ。

 「同じ速度」というのは、見かけ上も奇妙である。一つの円は半径が短ければ当然円周も短くなる。半径が長くなる、つまり外側にいくに従って星が周回する距離が長くなる。だから、「同じ速度」といっても星々が寄り添ったまま回っているわけではなく、外側の星々は内側に遅れながら遅れながら回っているという見かけになる。もし、隣同士の星が互いに強力に結びつき合った結果として、「同じ速度を保っている」というのであれば、外側にいくほど速度は増していくはずである。それなのに星々は内側の星々から遅れながら遅れながら、なぜか「同じ速度」で周回している。

  本ブログのパラダイムを使えば、銀河を構成する星々が全て同じ速度で周回しているということの謎が簡単に説明できる。

 拙著『時間認識という錯覚』の増補版において、私は陽子の内部の三つのクォークが順番に質量変動を起こすことによって、質量の中心点が陽子内部で円を描いていると述べた。さらに莫大な量の陽子が寄り集まる、つまり天体となることによって、その内部で巨大なうねりとなった質量変動が、他の天体と影響を与え合って互いに互いの回りを周回し始めると述べた。

 この時、天体が三つ並んでいる様をイメージしてみよう。質量変動が左回転で揃っていると考えたとき、真ん中の天体は、一番左の天体から左上に引きずられ、一番右の天体からは右下に引きずられる。つまり、回転を生み出すエネルギーは相殺される。相殺されるといっても消えてしまっているわけではなく、この三つの天体は、言わば強力なエネルギーのひもでがっしりと押さえつけられているような状態にある。
 このような状態が銀河全体にまんべんなく存在するとしたら、銀河の中心の星々(おそらくは二連星)の回転エネルギーは、それ自体がまるでエネルギー損失のない超伝導のように、銀河の全ての領域に及ぶはずだ。

 言い方を変えるなら、星々はその一つ一つが内部の質量変動によって近くの天体の回りを周回しようとするエネルギーを持っている。それが銀河の隅々まで行き渡って、「周縁部でも速度が落ちない銀河の謎」を生み出していると言えるかも知れない。

 正直言えば、上記の理屈にはまだ「穴」があるような気がしてならない。弱気だが。だが文字にしてみると新たな展開が生まれることもあると考え、見切り発車的に現在まで考えていることの記録を残しておく。

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